木製品を取り扱う際の注意点は?木製品の特徴やお手入れ方法について

木製品を取り扱う際の注意点は?木製品の特徴やお手入れ方法について

木製品は、水に弱くてお手入れしにくいという側面もあります。しかし、木製品は取り扱いに注意してきちんとお手入れすれば他にはない独特の風合いを楽しめます。ここでは木製品を長く使うための注意点や把握しておきたい特徴、お手入れ方法などについて詳しく解説していきましょう。

木製品の特徴

木製品の特徴として、ガラスや陶器と比べると軽くて丈夫な点・温かみのある質感・手触りが挙げられます。食器や小物、家具などさまざまな製品に加工されますが、無垢材のままか、塗装仕上げをするかしないかによって更に差異が生まれるのです。お弁当箱や調理器具、お皿などのキッチン用品は無塗装で、家具や小物などは塗装する傾向があります。

無垢材は、塗装をしないため、木の風合いやナチュラルなそのままの色合いを楽しめるのがメリットです。一方で、木の表面が傷つきやすいことや水や湿気、酸化に弱くなるなどのデメリットも生じます。そのため、基本的には塗装をした製品が多くなります。木製品のお手入れ方法は、塗装によっても変わるため、ここでは塗装の種類について解説していきましょう。

オイル仕上げの特徴

木製品は、湿度に合わせて湿気を吸収したり放出したりする調湿機能があります。オイル仕上げは、木の調湿性を妨げないため、結露やカビを発生しにくくし、住環境を快適にするといわれています。また、木の木目がしっかり浮かぶことや、ザラッとした木製品ならではの手触りや味わい深いツヤを楽しめるのが特徴です。

一方で、ウレタン仕上げなどのように、水や汚れを通さない性質は備わっていないため、水分によってシミが出来たり細かい傷が出来たりします。しかし、人間が木製品に触ることで、世界に1つだけの道具に育つことだともいえます。油脂が付着し、更に独特の風合いが生まれたり、傷がついたりするでしょう。裏を返せばその木製品と付き合ってきた歴史が、ツヤや微妙な色の変化として反映されていく過程こそ、オイル仕上げの魅力と言えるでしょう。

ニス仕上げの特徴

ニス仕上げは、主にウレタンやアクリル、ラッカーなどの樹脂で木製品をコーティングしているものです。それぞれの樹脂ごとに特徴があります。しかし、どのタイプのニスも木材にツヤを出すことに優れていて、傷がつきにくく水や汚れにも強くなるのが特徴です。一方で表面がツルツルした感触になるため、木製品ならではの手触りが失われてしまうことはデメリットとして挙げられます。

木製品を取り扱う際の注意点

木製品には木製品ならではの特徴があります。取り扱う上での注意点もいくつかあります。木製品は塗装によってお手入れ方法が違うので、それぞれの特性に応じて取り扱いましょう。

オイル仕上げの注意点

オイルで塗装した木製品を扱う際に注意したいのは、汚れや水分に弱い点です。経年による変化を楽しむのも良いでしょう。しかし、お手入れが足りないとひび割れしたりカビが生えたりする恐れがあります。また、直射日光にも弱く、反りの原因になります。また、水に濡れたオイル仕上げの木製品は、さまざまなものにシミが付く可能性もあるため要注意です。

ニス仕上げの注意点

ニスで塗装した木製品は高熱や摩擦などによってコーティングが剥がれてしまう恐れもあります。また、お手入れが要らない反面、コーティングによって酸化や経年による変化が起きない点には注意しましょう。

木製品を長持ちさせるお手入れ方法は?

ウレタンなどでコーティングされている木製品は、メンテナンスが楽で、汚れや水分を簡単に拭き取ることが可能です。そのため、ここでは無塗装の木製品やオイル塗装の木製品のお手入れ方法について解説していきましょう。

基本は乾拭き

木製品は水気に弱いため、汚れやほこりが付いたら乾拭きでお手入れするのが基本です。乾拭きでもとれない汚れは、きつく絞った雑巾で拭くのがおすすめです。ただし、最後に乾拭きで水分を残さないようにしましょう。どうしても落ちない汚れや傷はサンドペーパーで削って落とします。

木製品用のワックスやオイルでツヤを出す

ツヤが無くなってきたと感じたら、木製品用のオイルを塗ることでツヤ出しをしましょう。植物系オイルや鉱物系、合成オイルなどさまざまな種類がありますが、食器類でないなら自分が好きなオイルを使いましょう。食器類の場合はクルミ油やひまわり油などの乾性油と、オリーブオイルやツバキオイルなどの不乾性油を用いるのがおすすめです。

まとめ

木製品を取り扱う際の注意点は、塗装の種類ごとに違います。ウレタンやラッカーなどで塗装された木製品は傷がつきにくく水にも強いためメンテナンスは簡単です。熱や摩擦で塗装が剥がれやすいので、高温になる場所や物を近づけないように注意しましょう。

オイル塗装された木製品は、水や傷に弱いだけでなく、直射日光でも劣化しやすいため取り扱いには注意が必要です。なるべく水気がなく、日に当たらない場所に置くと長持ちしやすいでしょう。お手入れの際にはなるべく乾拭きを心がけ、水拭きする際にも水気が残らないように注意しましょう。

「有限会社伊川彫刻店」では、木彫り兜や雛人形、木彫りの雑貨などを販売しています。木製品の魅力は、大切に手入れをして使い込めば使い込む程、味わい深さが増すことです。ぜひ一度、お手に取って、木のぬくもりや手触りを感じてみてください。

 

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