お札立てとは?日本の風習・お札を祀るその祀り方について詳しく解説

お札立てとは?日本の風習・お札を祀るその祀り方について詳しく解説

自宅にお札を祀り、家内安全や商売繁盛など、安穏無事を願う風習は、日本人の遠い先祖から続く風習です。最近は、お札を祀る神棚のある家も少なくなり、それに代わり、手軽に祀れるお札立てが好評です。ここではお札立てとは何か?その種類や、お札立てに祀るお札の種類、お札の祀り方について解説いたします。

お札立てとは

お札立てというのはその名の通り、神社から頂いてきたお札を立てておく、神具の1つです。お札というのは、神様のご神体です。頂いてきたお札は、家で丁寧に祀り、日々神様からのご加護を頂きます。

近年は神棚を作らない方も多いので、気軽に祀れるお札立ては、若い世代の方からも好評です。

お札立ての種類

一般的にお札立ては、檜などを使用した、木材で作られています。卓上のものと、壁に取り付けるタイプがあります。

最近はデザインの種類も増え、雲をイメージしたものや、格子の扉がついていて神棚をコンパクトにしたようなデザインのお札立てもあるのです。

お札の意味

そもそもお札というのは、神様の分身となるものです。神社から頂けるものの中で、最も尊いものです。お守りの中でも、お札は身につけるのではなく家に祀って、家庭や社会の平安や繁栄を願います。

お札の薄紙ははがしお札立てに!

神社から頂いたお札は、木製のものと和紙のお札があります。木製のお札には、薄い和紙などの紙が巻かれています。

これは家に祀るまで、汚されずに清らかであるようにと施されているのです。神棚やお札立てに祀るときは、取り外して祀ります。

お札は1年お祀りしたら交換!

お札は1年経ったら、新しいものと取り換えます。そうすることで神様の瑞々しいご利益にあやかれるのです。

お札を取り換えるのは、新しい力とより新しい生命を頂くという意味をもつ日本の風習です。時期は年末に行いますが、最近は初詣の時に新しいお札を頂き、交換される方も増えました。

古いお札は、松飾りなどお正月飾と一緒にどんど焼きの日にお炊き上げしてもらいます。どんど焼きに参加できない方は、神社によっては古いお札を預かり、お炊き上げしれくれるところもあります。

お札立てに祀るお札の種類

お札立てに立てるお札は、大きく分類すると3種類です。その中で伊勢神宮に祀られている、天照大御神の神宮大麻は、古くから日本の家庭に祀られているお札です。

伊勢神宮のお札

伊勢神宮に鎮座する天照大御神は、天皇家の御祖神です。それと同時に、日本国民の総氏神様でもあります。

伊勢神宮から頂くお札は、天照大御神の分身です。天照大御神のご神徳は、太陽にたとえられ「天の恵み」と拝まれています。伊勢神宮のお札「神宮大麻」を祀るようになったのが、お札を家庭で祀る始まりだそうです。

氏神神社のお札

氏神神社のお札は、自宅の近くの神社で頂くお札です。氏神様とは、その地域の住人の心のよりどころとして拝まれている神様です。

崇敬神社のお札

崇敬神社のお札とは、本人がとくに信仰している神様のお札です。たとえば、明治天皇を崇拝しているなら、明治神宮がその方の崇敬神社であり明治神宮のお札を祀ります。

崇敬神社のお札というのは、伊勢神宮の神宮大麻や氏神神社のお札以外のお札のことです。旅行で立ち寄った神社で、頂いたお札もそうです。崇敬神社に数の限りはありません。

お札の祀り方

神様の分身たるお札を家に祀る場合、先にも話しましたが、一般的には神棚に祀ります。神棚がなければ、お札立てにコンパクトに祀るのでも問題はありません。

ただしどちらしても、東か南にお札の正面が向くように祀ります。それは太陽が、自然の恵みをもたらす神様の象徴として、我々の祖先が崇拝してきたという理由からです。

東から南天に高々に昇る太陽の光を尊いものとし、東や南は神様が向く吉方とされています。

自宅に神棚がある場合

自宅に神棚があるなら、お札は神棚に祀ります。神棚は三社づくりと一社づくりがあり、それぞれお札の祀り方に決まりがあります。

三社づくりは、中央に伊勢の神宮大麻、向って右側に氏神神社のお札、向って左側に崇敬神社のお札を祀りましょう。

一社づくりの場合は一番手前に伊勢の神宮大麻、その後ろに氏神様、一番後ろに崇敬神社のお札を順番に重ねるように祀ります。

自宅に神棚がない場合

最近は、自宅に神棚のないおうちも増えました。神棚がなくても、お札を祀る場所は、きれいに整えた棚やたんすの上などで問題はありません。

ただし目線よりも高い位置に、お札が位置するようにしましょう。この場合もお札の正面が、東か南に向くように祀ります。

2階建て以上の家の、1階の部屋に祀る場合は尊い神様を階上より人が踏むと畏れられ、「雲」か「天」という文字を書いた紙を、お札の真上の天井に貼り付けてください。

これで神様の上は雲上あるいは、天上であるという心情を表します。ちなみに神棚に祀る場合も同様です。

まとめ

尊いお札を祀る場所は、神棚でなくてもかまいません。目線より高い位置でいつも見えるところに祀るのでよいのです。ただ棚の上などに置くだけでは寒々しい感じになってしまうため、お札立てを購入し、祀ることをおすすめします。

徳島県徳島市の「有限会社伊川彫刻店」では、木製のお札立てを販売しています。雲をデザインしたモダンでおしゃれなお札立てです。どのようなお部屋にも、マッチすると好評です。

職人が一つひとつ手作りしています。機械では作ることのできない繊細な模様の入ったお札立てのほか、神棚や社寺彫刻、雛人形なども制作しています。

お札立ての購入を検討している方は、ぜひお問い合わせいただくか、当店のホームページでお札立ての商品をチェックしてください。

 

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