初めての方でもこれで安心!兜の飾り方や設置場所のポイント

初めての方でもこれで安心!兜の飾り方や設置場所のポイント

初めての端午の節句ですと、兜の飾り方がわからないという方も多いでしょう。やはり大切なのはご自宅などでどう飾るかです。ただ置くだけのタイプもありますが、豪華なものほどしっかりと飾り付けをしなければなりません。そこで今回は、初めての方でも安心して飾り付けができるように、兜の飾り方や設置場所のポイントについてご紹介致します。

見栄え良く兜を飾る場所選びのポイント

端午の節句の兜を飾る場所ですが、基本となるのは「床の間」です。日本では和室が必ずあったので、必然的に床の間もほとんどの家にありました。元々は、殿様など身分が上の人物が座るために一段高く設定された場所、という説をはじめ諸説あります。現代では掛け軸などを飾るための場所というのが一般的な認識です。兜はその場所に飾るのがベストとなります。

ただし、近年では洋式の間取りをした住宅がかなり増えており、床の間がないご家庭も非常に多い傾向にあります。その場合には以下のポイントを押さえた場所に設置するといいでしょう。

日光や空調が直接当たらない場所

兜には日光や空調が直接当たらないように配慮する必要があります。変色などの劣化スピードを早めてしまうというのがその理由です。成人するまで毎年飾るものですので、何年も使い続けることができるように、日光と空調を避けた場所がおすすめです。

家族が普段過ごす場所

家族が普段集まって過ごす場所も設置場所としておすすめです。飾ること自体に意味がありますが、見た目に豪華なものですので、兜が普段の生活の中で視界に入るようにしなければもったいないでしょう。多くの方がリビングなど、普段どおり過ごしているだけで兜が視界に入る部屋に飾られています。

水気がない場所

兜は湿気に弱いので、水気のある場所は避けましょう。台所や浴室などの水回りからは離れているかどうかが、設置場所を決める上で重要なポイントです。風通しが良ければ湿気が溜まりにくいので、飾る場所として向いています。

兜の飾り方〜鎧飾りの場合〜

場所が決まったら兜を設置するだけです。兜の飾り方ですが、鎧飾りの場合の手順は以下のとおりです。

佩楯(はいたて)を置く

佩楯は土台にあたる「鎧櫃(よろいびつ)」に対して取り付ける前掛けのようなものです。途中で調整することが難しいため、傾きなどがないようにしっかりと調整しましょう。佩楯の両端を鎧櫃の蓋で挟み込むことで固定します。佩楯が左右対称になっていればOKです。

胴部分を取り付ける

胴部分の鎧を取り付けます。鎧櫃の上に置いた芯木(しんぎ)という軸となるパーツを通した上で、鎧を取り付けます。上から見た際にやや手前部分に置くのがポイントです。肩や腕部分がずれていると不格好となるため、正面から確認するようにしましょう。

面頬(めんぽう)を掛ける

面頬というのはいわゆる顔部分となるパーツです。兜をかぶった際に正面から見える顔の部分を表現するために必要となります。芯木には面頬の紐をかけられるようになっていますので、左右にずれてしまわないように調整します。高さに関しては、兜を置いた際に兜と面頬の間に隙間が生まれないようにしましょう。

兜を取り付ける

芯木に兜を取り付けます。兜自体も鍬形など複数のパーツに分かれていることが多いので、芯木の上に置く前に組み立てておく必要があります。とくに鍬形は左右で反対に取り付けてしまう方が多いため注意しましょう。

残りの装飾品を取り付ける

脛当や弓太刀などの周囲に配置するための装飾品を取り付けます。正面から見て左に弓をおき、右に太刀を置くというのが正しい配置です。太刀は柄を下向きにしましょう。最後に少し離れた位置からバランスを確認して完了です。

兜の飾り方〜兜飾りの場合〜

兜飾りの場合の基本的な飾り方は以下のとおりです。兜部分だけのため非常にシンプルです。

鎧櫃の上に芯木を置く

まずは土台部分となる鎧櫃(よろいびつ)に対して芯木を置きます。兜の中心を決める作業になるため、左右どちらかにずれていないか入念にチェックしましょう。

芯木に袱紗を被せる

置いた芯木に対して袱紗をかぶせます。このとき​​一つの角が前に垂れるように被せるのがポイントです。ただし垂れすぎないように気をつけましょう。

兜を取り付ける

最後に兜を取り付けたら完成です。兜飾りの場合も兜が複数のパーツに分離していることが多いため、あらかじめ組み立てが必要となります。弓と太刀の位置は鎧飾りと同様です。

まとめ

購入した兜のサイズを基準に、飾ったあとのことも考えた上で設置場所を決めるのがおすすめです。見える場所に置きたいところですが、直射日光などは避けなければならないため、室内で条件を満たす場所を探しましょう。飾り方については、今回ご紹介したのが基本となる部分のため、実際に購入した兜については購入したお店などに確認するといいでしょう。

「有限会社伊川彫刻店」は、木彫刻の専門店としてさまざまな製品を加工・販売しております。端午の節句で飾られる兜についても木製で取り扱いをしております。また、オーダーメイドにも対応しておりますので、こだわりがあるという方はぜひご依頼ください。オーダーメイド以外にも、兜の購入をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

 

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