お手入れは必要?五月人形のしまい方と注意点について紹介

お手入れは必要?五月人形のしまい方と注意点について紹介

端午の節句が終わったら、五月人形を出しっぱなしにしないように、速やかにしまいましょう。正しいしまい方をすることで、長く良い状態を維持しながら、保管することができるのです。ただ、「正しいしまい方が良く分からない」「注意しなければどうなるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、五月人形のしまい方と、お手入れなどの注意点を合わせて紹介します。

五月人形をしまう前の準備

良い状態で保管するためには、ただ五月人形を片付けるのではなく、しまう時に役立つアイテムを用意しましょう。約1ヶ月近く飾るため、ホコリや汚れが付着した状態になります。ホコリを濡れた雑巾などで拭き取ろうとしても、逆に固まり落としづらくなることもあるのです。

五月人形のような繊細なアイテムのお手入れには、毛バタキもしくは柔らかい布を使いましょう。また、メガネ拭きのクロスなどがあれば、子どもが触った手の汚れなど優しく落とすことができます。そして五月人形を取扱う時には、白い手袋をして行うことを忘れないようにしましょう。

【種類別】五月人形のしまい方

五月人形には、鎧飾りや兜飾りをはじめ、種類豊富なアイテムが取り扱われています。ここでは、種類別に五月人形のしまい方を簡単に説明しましょう。

兜飾りのしまい方

兜飾りの場合は兜を分解する工程があるため、小さな子どもがそばにいる状況で行う際は、ケガをしないよう注意が必要です。まずは、ホコリや汚れをしっかりと落としていきます。その後、飾り付けた時とは逆の順番で、おでこ辺りの飾りなどを外していきましょう。

繊細なつくりなので、壊れないように取り扱うよう注意が必要です。ひとつずつキレイに拭きあげていき、保管用の紙に丁寧に包みます。そして兜本体を紙で包み収納したら、その周りを取り外した飾りを入れていきます。

付属品を入れ、髪を挟んで折りたたんだ屏風や、緩衝材で包んだ台を収納して片付けが終了です。

鎧飾りのしまい方

鎧飾りも兜飾りと同様に、ホコリをしっかりと落としてから、鎧を分解しましょう。飾りつけた時と逆の順番で行い、装飾品を紙に包んでおきます。その後、胴体部分を収納し、小物などを胴体の中をはじめ、スキマを埋めるように入れていきます。

兜は逆さにすると入れやすく、弓や刀などの付属品を収納していきましょう。兜飾りと同じように、屏風や台を収納して終了です。

コンパクト収納飾りのしまい方

コンパクトサイズのこちらの五月人形も、他の飾りと同様に、ホコリをしっかりと払ってからはじめます。鎧や兜の飾りを分解し、それぞれに使用した飾りは紙に包んでおきます。そうして、弓や刀などの付属をはじめ、すべてのアイテムを収納ケースに入れることができるでしょう。コンパクト収納飾りのメリットでもある収納のしやすさがあり、一つの箱にすっきりとしまえるのです。

ケース飾りのしまい方

すべてのアイテムがケースの中に固定されているため、ケース飾りのしまい方はとても簡単です。ケースに付着したホコリや汚れをやわらかい布で優しく払います。重たいため取り扱いに注意しながら、収納箱にしまっていきましょう。この時、防虫剤などを入れる場合はケースの中に直接いれずに、ケースの外側に置き保管します。

五月人形をしまう時の注意点

繊細なつくりの五月人形をしまう時は、いつでも良いとは限りません。ここでは、大切に保管するために、しまう時の注意点を紹介します。

天気の良い日に行う

雨の日は湿気が多いため、できれば晴れた天気の良い日に行いましょう。五月人形は湿気があると劣化しやすくなりやすく、雨の日だとしまう時に適した環境とは言えないからです。そのため、空気がカラリと乾いた天気の良い日が最適なしまうタイミングになるのです。

ホコリや汚れを落としてからしまう

ホコリや汚れが五月人形についたままだと落とすことが困難になり、無理して落とそうとしてしまうと、キズをつけてしまうこともあります。ホコリや汚れはカビが好むエサとなるため、保管している間に繁殖してしまう可能性もあるでしょう。トラブルにならないためにも、ホコリや汚れをきちんと落としてからしまうことが大切です。

湿気のない場所で保管する

五月人形を保管する場所は、湿気の少ないところを選びましょう。防虫剤や乾燥材を入れることもできますが、湿気の多い場所ではあまり効果を期待できません。せっかくキレイな状態で保管をしても、一年後に出してみると、カビや虫の影響を受けてしまう可能性もあるのです。毎年キレイな状態で飾り続けるためにも、湿気のない場所で保管しましょう。

まとめ

今回の記事では、五月人形を正しくしまうために必要なお手入れアイテムや、種類別にしまい方を紹介しました。毎年出し入れすることですが、1年ぶりにしまうことになれば、記憶があいまいになり忘れやすくなるでしょう。間違ったしまい方をしないためにも、長く美しさを保つためにも、ぜひ正しいしまい方で五月人形を保管してみてください。

「有限会社伊川彫刻店」では、お客様のお子様への大切に思う気持ちの象徴として、世界に一つだけの五月人形をおつくりいたします。日本の伝統技術を持つ職人による、オーダーメイドの質の高い五月人形をご提供しております。ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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