木製品のオーダーメイド依頼の流れは？制作期間や手順について詳しく解説

木製品のオーダーメイドを依頼したいけど、イメージと違うものが出来たらどうしようなどと、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。木彫りの特注品を注文する際には、完成イメージの共有がとても大切です。ここでは木製のオーダーメイド品を依頼する時の流れや、どれくらい制作期間がかかるのかなどについて詳しく解説していきましょう。

木製品のオーダーメイドを注文するときの流れ

木彫りを特注する場合には次のような流れで進めていきます。

1.電話やWebサイトで注文
2.注文内容の確認（2日以内）
3.イメージ図と料金見積りの確認（3日以内）
4.イメージの修正（必要な場合のみ）
5.納期と最終的な料金をお知らせ（5日以内）
6.入金作業
7.制作作業（2日～14日）
8.完成した商品の発送・連絡

次はそれぞれの流れを詳しく解説していきましょう。

注文から見積りまで

まず、電話やwebサイトで注文をします。ざっくりとした注文内容や問い合わせたいことを伝えます。折り返しの連絡で注文の内容を詳しく確認されるので、完成イメージをしっかりと持っておきましょう。その際、イメージ図や写真があるとより完成イメージを共有しやすくなります。

店側が、お客様の要望に合わせた完成イメージ図と料金の見積りをお出ししたら、さらにイメージの共有をします。少しでもイメージと違うところがあれば遠慮なく伝えることで、完成後の満足度を上げ、トラブルを防げるでしょう。完成イメージの共有ができたら、最終的な納期と料金のお知らせがあります。

入金から商品完成まで

最終的な納期と、かかる費用のお知らせがあり、入金していただけたら制作作業の開始となります。注文した木製品の大きさや制作難度によって作業期間は変わりますが、概ね2日〜14日間程度の期間を要します。商品が完成したらいよいよ発送になりますが、商品によってお届けの時間は前後するでしょう。

制作期間はどれくらい？

制作期間は注文から完成まで、最短でも5日以上かかり、長い場合だと1ヶ月程度かかることもあります。とくに、完成イメージの共有が不十分だと、お客様の要望に対して十分応えられなくなります。そのため、納得がいく完成イメージになるまで、イメージの修正を行った方が良いでしょう。制作過程と完成イメージは、それほど大切であるため、木彫り師だけの作品というよりは、共同作品を作るという認識が正しいでしょう。

オーダーメイドは、一生の思い出にもなり得るイベントです。既製品より費用や制作期間もかかるため、できる限り良い品を作るためにも作り手と買い手が、協力していくことが不可欠です。そのため、注文をする際には期間に余裕をもって注文したり、途中経過を確認したりしておくことが大切になります。

オーダーメイドの木製品の制作手順

木彫りの作品は、どのようにして作られるのでしょうか？作品の工程は全部で5つあります。ここではその制作手順について詳しく解説していきましょう。

材料の用意

木彫りに使われる樹種は、さまざまな種類が用いられます。手触りの優しいチークや風合いの美しいウォールナット、きめ細やかなブナ、防虫効果のあるクスノキ、殺菌力のあるヒノキや硬さに優れたケヤキも木彫りに向いている樹種です。

これらの材木を準備したら、一つの木材から彫りだしていく「一木造り」か、複数の木材を組み合わせて彫る「寄木造り」のどちらかで制作を進めていきます。雛人形など対になっているものは、同じ木材から彫りだして雰囲気を揃えることもあります。

粗叩き

木彫りでは使用する木を、彫る前に制作するものの図面を描きます。図面を描けるのは、表面だけなので立体にするのには職人の技術や勘、経験などが必要になるのです。図面を描いたら、叩きノミといわれる道具で大まかな形を彫りだしていきます。この作業のことを粗叩きといいます。

彫り上がり

粗叩きが終わったら、細かいところを彫っていく彫り上がりという作業を進めていくのです。熟練の職人が彫り上がりをしているさまは、木材に命が吹き込まれているように見えます。塗装を必要としない作品は、この彫り上がりで彫りだした木材を研磨して完成になります。

下塗り・上塗り

人形などの塗装が必要な制作物は、下塗りと上塗りの作業を行います。下塗りは、上塗りした際の発色を良くしたり色落ちしにくくしたりするための作業です。上塗りは、完成に向けて細かい箇所を塗る作業で、人形に表情を入れていく、やり直しの効かない一発勝負の工程です。

まとめ